携帯電話

私が使っているiPhoneiPhoneでも去年発売されたiPhone 3GSというやつで、最近発売されたiPhone 4とは違う。どれくらい違うかというと暗黒武術会時の飛影と魔界統一トーナメント時の飛影くらい違う。なのにポケットから取り出す度に「それiPhoneの新しいやつ?」と聞かれるのでいい加減うんざりしてiPhone 4を買ってしまおうと思った。まだ割賦残金残ってるけど。という訳で私が使ってきた歴代携帯電話を振り返ってみる。

N208S

はじめての携帯電話。当時IDOTU-KA東京デジタルホンとドコモを比べると群を抜いてTU-KAでソニーが出していたTH291がかっこよかったが姉がTU-KAを使っていて電波の悪さを聞いていたため泣く泣くドコモにした。この当時はストレート型の携帯電話が主流で折り畳み式は珍しく型番のうしろに「S」と付くのが折り畳みのあかし。iモードはまだ無い。電話とショートメールと自作着メロと交換アンテナの時代。コンビニで買った着メロのスコアを見てまだ発売前だったK.のthe love holeを打ち込んだところテンポをやたら早く設定してしまいCDを買った時にその落差に驚いた。あたしゃ驚いたよ!


K. - The Love Hole Featuring Verbal (m-flo) :

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iモード第2世代。メールにあほみたいなセキュリティホールがあってメールを開いただけで電源が落ちるとかフリーズするとか勝手に電話を掛けるとかすごい時代だった。パケット定額はまだ無い。そのためコンビニのアルバイト40時間分くらいをドコモに支払った月があった。日曜日の朝6時から正午までバイトして、さて帰ってFF9でもやるかと思ったら交代バイトが当日欠勤のため次の交代バイトが来る夕方17時まで死んだ目でレジ打ちと発注と駐車場掃除と全棚フェイスアップとおでんの仕込みをして7,480円。よく働くなあ。あの頃は大量におでんを売ったり大量に肉まんを売ったり大量に焼き芋を売ったりすごくがんばっていたと思う。今なら片手でちょちょいと帳簿操作して、げっ!部長!

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カラー液晶。iアプリ。そういえばこの頃は「光るアンテナ」というものがあった。白色LEDに交換すると結構な光量になったので存在しない電話番号に発信し折り畳んだ状態で懐中電灯代わりによく使っていた。短期間で満員のZepp Tokyoと渋谷AXと代々木体育館と三宿webへジーンズのポケットに入れて連れ回していたらさすがに電源が落ちてヒンジがギシギシするダメージを受けた。あと8月31日に代々木でライブがあり「終電で足利へ帰り風呂に入りながら髪を染め(夏休みなので染めていた)ぐっすり眠り翌日の始業式に出る」という計画が主催者の手違いにより開演時間が押してしまい「終電に間に合わずファミレスでフライドポテトを食べながら夜を明かし始発で足利へ帰り面倒くせえし眠いので髪はそのまま始業式に出る」という手順に変更したところ担任に見つかり講堂から引きずり出され始業式に出席できなかった。これが金八先生だったら「先生、オレこんな頭だけど始業式に出たいんだよう!オレ学校が好きなんだよう!」と15分くらいは持つシーンだが「別に出席日数は足りてるんだから休んで家で寝て起きてFF10でもすればよかったなあ」と思いながら式の間、教室で寝ていた。寝る子は育つ。

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写メール。回転型。ジョグダイヤル。この頃になると携帯電話の形は折り畳み型が一般的になっていた。という訳で折り畳み型以外で探したらこの変態形状だった。NEC製からソニー製へ変えてみると挙動ひとつに強烈な違和感があり慣れるまで大変だった。QVGA液晶を積んでいるくせにメニュー回りは既存ソフトを倍角表示させて液晶に合わせるという何やそれ仕様。何やそれそれ腋も剃れ。どんとそーれ!ちゃんとそーれ!あと厚さが33mmある。ビックマックをポケットに入れてるみたいだ。

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小さいストレート。この頃から携帯電話はキャリア主体のメーカー横並びスペックで新機種発表はただ計画的陳腐化を煽るだけという風潮が始まっていた。うんざりしていた。その中でこれ!今では絶滅保護種となったストレート型!いかにも打ちにくそうな檄細ボタン!(そんなことはない)画面が小さい割にちゃんとQVGA液晶なので割と高解像度!涼宮ハルヒさん使用モデルとしても一部で有名。


W43S

au。当時業務上の立場から「店長さんは何使ってらっしゃるの?」→「ドコモです」の回答がしかるべき機関の耳に入るとまずいことになると恐れ番号ポータビリティ制度が始まってすぐに変えた。ちなみに携帯電話屋時代は携帯電話に関する感覚が常人離れしていたため常時3〜4台の携帯電話を持っていてメイン使用以外のサブ携帯電話は月1回ペースで機種変更を繰り返していた。末期になってくると「新機種が出たので機種変更」から「色の名前が笑えるので機種変更」「新人さんに機種変更のしかたを教えるため機種変更」「店が暇なので機種変更」「最近機種変更していないので機種変更」という駄目人間になり一生分の機種変更をして店のシャッターを閉めることにした。

iPhone 3GS

携帯電話の到達地点。携帯電話の頂上。ハートだよ!魂だよ!全世界的に!1年間使っていると「普通の携帯電話にはできるけどiPhoneではできないこと」も慣れてきたりどうでもよくなったりむしろできなくてよいと思ったりするのでその辺をまとめた。

  • iPhoneでは携帯電話専用サイトが見れない
    • →見れなくても人生に支障は無い。それよりも人生には詩を書いたり愛を歌うほうが大切だ。
  • iPhoneではFLASHを使ったページが見れない
  • デコメール、ストラップホール、着信ランプ、ワンセグ、赤外線、おサイフケータイmicroSDが無い
    • →全部不要。デコメールは受信する度にデータフォルダにいびつなハートを増やすだけ。首から下げるストラップは首つりみたいだ。着信ランプは目障りだ。ワンセグどころかテレビそのものが不要。赤外線は無いとちょっと不便。でもQRコード生成・読み取りができるのでまあいいか。雨後の竹の子の如く規格が乱立しているおサイフケータイなんか使っちゃいけません!ドン引きするくらいクラウド化が可能なiPhoneに外部メモリなんてちんたらぽんたらしたメディアは不要。