焼肉
PEPEと焼肉屋に行った。
PEPE
- ごはんセット (ごはん (中)・サラダ・キムチ・スープ)
- 情熱ホルモン
- ハラミ
- ソーセージ
- 玉ねぎ
SYP
- ごはん (てんこもり)
- ロース
- レバー
- カルビ
- キャベツ
私が外出時のボディーガードと身の回りの世話を任せているメイドが焼いた肉を食べながらメイドの業務に警備まで入れるのはオーバーワークというかそもそもメイドは雇用主と一緒に外出しないしかしメイド服を着たボディガードでは単なる頭がおかしい人でありメイドがメイドたらしめているのはメイド服ではなくメイドのというかローゼンメイデンがメイドの話じゃないと気付いた時は相当のショックむしろ超ホワイトキックと妄想のリアリティをブラッシュアップしながら1人でカルビとロースとレバーを同時に焼きながらキャベツを炙るという常人離れした網捌きをしているとPEPEがソーセージを焦がしたので「恋もソーセージも焦げたくらいがちょうどいいんだよ」とアドバイスをしてやった。この言葉はいつか彼が恋に躓いた時「そうだ、恋もソーセージも焦げたくらいがちょうどいいんだってSYPさんが言っていたな。よし、がんばるぞ!」と千金に値する心の支えになるだろう。
あと隣のテーブルにいた男の人が離婚話をしていた。
- 奥さんから離婚話をされた。
- 奥さんはきつい性格だ。
- 子供の育児方針で対立があった。
- 離婚の原因は性格の不一致である。
以下、性格の不一致エピソード。
- 出産時、病院で奥さんが暗い気持ちにならないようニコニコしていたら「私が苦しんでるのに何ニヤニヤしてんのよ」と怒られる。
- 奥さん出産後の第一声が「一生あんたを許さないから」
- 仕事から帰ってきて子供と遊ぼうとすると「子供は今テレビ観てるじゃないの」と怒られる。
- 子供のおむつを替えようとすると「それは私の仕事だから」と止められる。
- そして夫の実家で「おむつも替えてくれない」と愚痴をこぼされる。
- いっそのこと奥さんを(レバーを焦がすほどパネェ言い回しだったので自主規制)すればよかった。
ここまで詳細に聞き取れたのは別に聞き耳を立てていた訳ではなく離婚男がよく通る声を持っていて席を隔てているのが布を被せたすだれ1枚で私とPEPEに特に弾む会話が無いからだ。予想以上に皿に盛られたレバーをひたすら網に乗せて焼き具合を見ながら口に運ぶ1台の焼き肉マシーンと化した私にとって離婚男の切々とした訴えは遠い国のおとぎ話のようで実感は無く、そんなことよりキッチンハイターの漂白能力の高さには毎回目がハートになるほど惚れ惚れするのだが漂白後数時間は手に塩素の臭いがついて取れないのはどうにかならないものか。どうにかならないかと言えばハイパー変態シンセサイザーmicroKORGを買った後にmicroKORG XLなる後継機種が出てそのおしゃれ外観と少ないノブの数に頭に来ていたら限定赤色モデルが出て超萌えなのでいつ買い物かごに入れるボタンを連打してもおかしくない。たぶん結婚したらシンセサイザーを買うには奥さんの承認を得ないといけないんだろう。KORG社の限定で赤色じゃないか。それを買わないなんてクルクルパーにも程があります。今まで黙っていたけど実は私はポエニ戦争の頃から続くイタリア赤色シンセサイザー貴族の末裔で一族の誇りと血に賭けてこのシンセサイザーを買わない訳にはいかない。