コーヒーブレイク

じんましんが出た。3年前にも出た。3年前は30秒に1回死にたくなるのを堪えながら夜が明けるのを待って医者に行ってハゲ頭の医者に患部を見せたら「うわ!こりゃすごいね!(^Д^)ギャルラッパーン」と予想外にテンション高めのややウキウキした反応だったのでハゲ頭にしがみついている残り少ない髪の毛を全部むしり取ってやろうかと思ってるうちに診察は終了して薬を貰って飲んだら症状は完治した。なので今回も夜明けを待っている。今回の症状は全身にみみず腫れができて20秒に1回死にたくなるほどかゆい。かゆいならかけばいいかというとそうでもなくかいたら当然肌は荒れるし荒れた肌というのは回復に時間が掛かるし見た目もよろしくなくかいたらかゆみが収まるほどのわかりやすいかゆみでもなくどこかをかけばまたどこがかゆくなり際限なくかいていると肌が際限なく荒れるしかといってかかずに放っておくとアパートの出窓を蹴破って外へ飛び出し(2階)ひたすら北に向かって走りながら目が合った人間を手当たり次第に襲って携帯電話の着信音を無音・無振動に設定して回りたくなるほどかゆい。このかゆみを拷問に使われたら拷問を中止させるためにあることないことベラベラ喋りまくろうと思うので将来私を情報収集目的で拷問にかけようと思っている方々は自白内容の信憑性について必ず裏を取るように。このように10秒に1回死にたくなるほどのかゆみに耐えられるのは夜が明けて医者に行き薬を飲めば完治するという希望とPEPEとの付き合いにより身に付いた強靱な忍耐力のおかげだと思う。あのすけこまし野郎が集合時間を守ったことなんか一度もありゃしねえ。PEPEさんのカリスマ性は七つの海を駆けめぐり五大陸に轟くでホンマ。ただ夜明けを待つのも暇なのでじんましんについて調べた。

皮膚の血管や血管の周囲には、肥満細胞(好塩基性の細胞)が散在しており、この肥満細胞の中にヒスタミンという成分が多数含まれている。何らかの原因で、肥満細胞がヒスタミンを分泌する。それにより、ヒスタミンが血管に働いて、血管を拡張させるとともに、血管の透過性が亢進し血管外への血漿成分の漏出を起こさせる。そして、皮膚の真皮内に流出した血漿蛋白が真皮の組織間隙圧によって抑制され、限局した浮腫になるが、それが膨疹という表現形になる。さらに、ヒスタミンは皮膚の神経を直接的に刺激し掻痒を誘発させる。

  1. 何らかの原因がある(食べ物のアレルギー、薬・植物・金属などの外からの刺激、ストレス)
  2. ヒスタミンが分泌される。ヒスタミンは血管と皮膚に働いてみみず腫れを起こす。
  3. 5秒に1回死にたくなるほどかゆい。

ということらしい。ヒスタミンが出続けている限り症状は続くのでまず抗ヒスタミン剤を飲んでヒスタミンをどうにかすればこっちのものなので薬を飲むまでは絶対に患部をかかない。かくと後々肌のケアが面倒くさい。そして症状が引いたら原因を特定してその原因に金輪際近づかないようするか植物だったら絶滅するまで引っこ抜いて回るとか食べ物だったら工場を爆破するとか金属だったら市場価格を操作して流通量を制限するとかストレスだったらアパートのサッシを蹴破ってベランダに出て道行く人々に生卵とトマトを投げつけてトリックオアトリートと叫べばよい。私に食べ物のアレルギーは無いが食生活の乱れとストレスに関しては心当たりがあり過ぎるので原因を特定するのはやめた。夜が明けた。さあ行こう。私の勝利だ。病院に行くと診察は1時間待ちだった。寝不足と3秒に1回死にたくなるかゆみのため薬局を襲って薬をゲットしようかとも思ったがこれだけ外来患者がいるということは当然私の診察時間も短いはずで適切な問診の受け答えさえすれば医者もさっさと薬を処方して終わりにしようとするはずなので待つことにした。待ってても暇なので受付で外出の許可を取り山田うどんでパンチセットを食べて本屋で時間を潰そうとしたら食事をして体が温まったためかかゆみが発症から最高潮となりもうとにかく何でもいいからさっさと死にたい。(出たー!SYPさんの1秒間に10回死にたい発言だ!)病院に戻ると程なく看護師さんに個室に連れて行かれてベッドに寝かされた。寝不足で意識が朦朧とする中、割といろいろどうでもよくなり聞かれたことに答えたりうとうとしたりしていると医者らしき人が来て「変なものでも食ったんだろう」みたいなことを言うので特にそんなことはないが最近の食生活の乱れについては心当たりがあるので当たり障りの無い返答をしてるうちに気付いたら右腕に点滴の針が刺さっていた。1人個室に残されて暇なので何を点滴されているのか調べようと点滴のパックに書かれていた文字をiPhoneからGoogle検索すると文字化けしたページしかヒットしなかったのでまたどうでもよくなり寝た。何かの公式を発見してとても良い気分の夢を見ていると看護師さんが点滴の針を固定しているテープをビリビリと遠慮無く剥がす刺激で起きた。夢うつつで薬を受け取り会計を済ませて帰り道「お昼ご飯の後に薬飲んで下さいね」という言葉に山田うどんでパンチセットを食べたことを後悔した。しかしパンチセットを遅い朝食と取るか早い昼食と取るか考えるのも面倒になったのでコンビニで薬を飲む水と焼きうどんとおにぎりを買った直後に山田うどんのパンチセットと焼きうどんでうどんが被っていることに気付いたがどうでもい気分がクライマックスの私にとってうどんの連食など昼下がりのコーヒーブレイクにも似た平穏な時間なのでアパートに戻り薬を飲んで寝た。起きた。体中のみみず腫れは嘘のように消えて所々に無意識のうちにかいてしまった跡があるがすぐ消えるだろう。この世にかゆみなんて感覚があることすら忘れそう。健康とはなんと素晴らしいことだろうか。この感動を街往く人々に伝えるためアパートのドアを蹴破って外へ出て爆竹を鳴らしながら健康ソングを歌いたい。